青函トンネル


蟹田駅

太宰治の小説「津軽」の一節

蟹田ってのは風の町だね
トップマスト

列車待ちの間にひとっ走りして登ってきた

案内板ではすぐ近くに描いてあったが
実際は結構遠くて駅から1km以上あった

無料の階段で展望デッキへ

何故このようなところにタワーが
造られたのかが不思議である
青函トンネルには快速列車「海峡」があったが、
新幹線の八戸延伸により消滅

それで今は青春18切符で蟹田−木古内間の
特急の自由席に限り乗れるのだ

しかし、その分海底駅見学は特急によるコース制
を採用して、不便で割高になってしまった

今回は何とか青春切符で見れるよう
知恵を絞ってみた
まず蟹田から木古内まで特急で渡り、
そこからもどる形で「函館2コース」に参加

これだと海底駅見学整理券(840円)
だけで海底駅の見学ができる

北海道側の「吉岡海底駅」に到着

海底駅では特急の2号車のみドアが開く
JR北海道の職員がツアーガイド

約2時間のツアー

青森側には「竜飛海底駅」があり
そちらは実際は地底に位置しているため
ツアーで地上にも出られるらしい


海底駅見学コース
下145mの表示

青函トンネルはどこも海下100m以上の
岩盤に掘られていて安全との説明であった
海底の秘密基地を思わせる複雑な迷路

避難所とあるが、この駅は万が一列車が
トンネル内で火災を起こしたときの避難場所
という目的で作られている
先進導坑

本坑より先に掘られたパイロットトンネル

この駅で働く職員が自転車で移動していた
トンネルは全長53.85km、
一番深い地点で海面下240mにある

もう一つの候補であった下北半島から
亀田半島へのルートは、距離的には
若干短いものの、海底がかなり深くて
選定されなかったそうだ
最近のトンネル工事でよく使わているが、
青函トンネルもシールドマシーンを使って
ものの数年での貫通を目論んでいたらしい
しかし現実には岩盤が予想以上に固すぎて、
発破で地道に爆破しながらじゃないととても
掘り進めなかったために、完成まで
数十年もの年数がかかった

柔らかいドーバー海峡トンネルの掘削とは
桁違いの苦労があったようだ
先進導坑と本坑の模型
青函トンネル本坑

当初から新幹線の利用を考えて
大きめに作られたトンネル

いずれ新幹線が360km/hで通過するらしく、
その時にはこの駅の見学はもうできないだろう
けたたましく警報音が鳴り響き
青森側から列車が近づいてきた

長大な貨物列車だった

トンネル全体に警報音と轟音が響き渡る
再びの警報音とともに北海道側から
やって来たカラフルなドラえもん列車

今は元ライラックの車両をペイントして使用

人気があるのか、どんどんと
グレードアップしている
開業10周年を記念して作られた
ドラえもん海底ワールド

ドラえもんと青函トンネルとは一体全体
どんな関係があるのか不思議だったが、
ガイドに聞いてみると何のことはない
ただの客寄せパンダにすぎなかった

子供だましと言ってしまえばそれまでだが、
子供連れの家族に結構人気があるようだ

ドラえもん海底ワールドの詳細
トンネルアート

苫小牧在住の画家により描かれた
北海道の代表的な景勝地の絵

「北の画集」と呼ばれる
アートメモリアルボード

名前の響きはいいが、JRの資金稼ぎ
東大寺の瓦よろしく、ここでも一枚いくらで
タイルを販売していたのだろう

壁面に張られたドネーションタイルには
約1万人のメッセージが書かれている
北の富士、千代の富士、北勝海と、
北海道出身の師弟横綱の顔が縦に並ぶ
帰りの列車が到着
八戸での新幹線乗継ぎ用に作られた
JR北海道の最新鋭特急「スーパー白鳥
木古内駅

北海道も今年は暑い暑い