岬めぐりの旅:北へ



翌早朝、タクシーをとばして

留萌市内を一望できる「千望台」に上がってみた。
市街地から約3km、海抜180mの丘の上にあり、

天気も良くて素晴らしいパノラマが眼前に広がった。

きっと夜景も見ごたえのあるものだろう。

手前にはハマナスの花が咲いていた。
再び下りて市街地を探訪する。
JR留萌駅
留萌駅前
閑散とした駅裏のヤードには

向日葵の花が咲いていた。
非電化単線の留萌本線
留萌港へ行く。
ニシン漁に加えて周囲に炭鉱の開発がすすみ発展した。
かつては樺太からの引き上げ港でもあった。
黄色いカズノコ、真っ赤なタラコの発祥の地でもある。
留萌から再びバスで北上開始。
まっすぐな海岸線が続く。
途中にあった重文 「旧花田家番屋」。



かつてのニシン番屋の代表的な遺構で、

現存するもののなかでは北海道最大の規模を有する。

雇い人は500人を超えたと言われている。
車窓に見える日本海の海岸沿いには、

風力発電の風車群が自然景観にアクセントを与えている。
苫前グリーンヒルウィンドパーク。



広大な牧場に風力発電機が点在し、

一般家庭の10,000世帯分以上の電力を供給する。
苫前町役場前のモニュメント『とままえだベアー』。


不思議なクマで、両側に顔と手足がある。
苫前郷土資料館。かつての役場庁舎を再利用したもの。



苫前とヒグマの関係はを参照(注意!怖くて眠れなくなります・・・)
                ↓
http://homepage1.nifty.com/~n_izumi/higuma/jiken.h..
入口を入ってすぐに『渓谷の次郎』君がお出迎え。。
資料館の内部には羆や鹿の剥製がいっぱいある。
ヒグマについてのレクチャー
日本で最大のヒグマ『北海太郎』。

身長2.5m、体重500kg、年齢18歳。


こんな奴と闘ったとしても勝つのはちょっときつそうだ・…
熊撃ちのマタギ
三毛別のヒグマ事件。


世界の熊害史上最大の悲惨な事件の詳細(※夜は注意!)
                        ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%AF%9B%E5..
テレビドラマにもなった吉村昭の「羆嵐」の台本
実際にあった民家を襲うヒグマの再現ジオラマ(実物大)
北海道では開拓集落が何度も羆に襲われていた。
こんなのが突然家に入ってきたら嫌だベアー。。。
三毛別の人食い羆を射とめた山本兵吉氏の写真


この部屋ではビデオの上映をしていて
子供の頃に視てオシッコ漏らしそうになったドラマ「羆嵐」を
怖いもの見たさというか、ついつい最後まで見てしまった。。


でも大人になってからだと意外にも冷静に視ることができて
羆VS.人間という構図よりも人間関係の妙がよく見えて面白かった。


普段威張ってる弱い奴に限っていざという時には
全然役に立たないのは今も昔も全く同じだね(笑・・
小説「羆嵐」↓の作者「吉村昭」の色紙
http://www.amazon.co.jp/%E7%BE%86%E5%B5%90-%E6%96%..




人間を喰った羆のドラマの後で

鶏の唐揚げを平気で食ってる自分に正直驚いた。。
苫前から羽幌へ向かって再びバスで北上
羽幌フェリーターミナル


沿岸バス羽幌本社ターミナルから走ってギリギリで船に間に合った。
フェリー「おろろん2世」
天売・焼尻島のキャッチフレーズ 「夢の浮島・・・」



はぁ?
妙に堂々としたふてぶてしい海鳥
羽幌港からは焼尻島を一旦経由して天売島へ
フェリーおろろん2世号、夢の浮島へいざ出航!
白い航跡の向こうに北海道が遠ざかっていく。
しばらくのあいだウミネコが船についてきて高速で飛んでいた。
飛んでる時はさすがに精悍な海鳥


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