特別行政区 3日目
(但し今日は経済特区がメイン)


銅鑼灣から地下鉄に乗らず敢えてトラムで中環へ移動

時間は倍以上かかるが料金は格安である(トラム1乗車は約30円)

風を浴びて見る車窓からの風景もまた楽しい
海底トンネルを通って香港−九龍間を
地下鉄で移動すると料金が急に跳ね上がる
(といっても東京の都営地下鉄並み)

時間はかかるが潮風に当たりながら、トラム→スターフェリー
を乗り継ぐ移動なら地下鉄に比べて約1/4の料金で済む



尖東駅

九広鉄路(KCR)に乗って深センへ
(深センのセンの漢字は土へんに川)


スターフェリーにて九龍へ渡る
(フェリー1乗車も約30円)
KCRの列車内部

始発駅ではご覧の様にがらがらだったが、
途中から車内は超満員になってしまった

KCRは新界地区内の移動手段としての
役割を担っているようだ
終点駅(国境)間際の様子


高層住宅の林立する地区を過ぎて
車窓には典型的な田園地帯が広がる
終着の羅湖駅に到着
羅湖の香港側出国審査


香港−中共間の往来


年々往来が激しくなる

この橋の通路も以前に比べて
3倍以上広くなっていた



(2002年)
国境(区境)の川
(1991年)
中共側入国審査

(実は撮影禁止区域だったので
ここで危うく公安にカメラを
取られそうになった)

(2002年)
中共側羅湖口を出る 

深センは、越境する前の田園地帯と同様
30年前は人口が2,3万程度しかいない
ただの田舎の農村に過ぎなかった

それが1979年に「経済特区」に指定されて
香港に近い地の利で急速に開発がなされ、
現在では人口約500万の巨大都市に発展した

深センは恐らく世界でも例を見ない程の
急激な変化を遂げた特異な場所なのである
驚くほど綺麗になった駅前

下には巨大で端正な
地下鉄駅が完成している

深セン駅に渡る架橋が撤去
されていてその分不便にはなった

駅ビルの商店の物価は
香港とそんなに変わらない

もはや中国でも大名旅行は叶わず、
今や貧相旅行者に転落

深セン駅と駅前のローカルバスターミナル


以前に比べるとバス自体の質のみならず、
乗客のマナーも格段に向上した
地王ビル(Shun Hing Square)の
69階展望室から定点観測を行う


前回は料金が50元でバカ高!
と思ったものだが、今回さらに
値上げされていて何と60元
(約900円)にもなっていた


前回は遥々ここまで歩いてきたのだが、
今回は地下鉄に乗って楽々、約5分で到達


かつてはハエのように頻繁に煩い連中が
旅人に付きまとってきたが、今回はそういう
輩には一度もお目にかかることはなかった


いろんな意味で「中国恐るべし」である


今回はこの大通りを
延々と歩いてみた


4年前と同様市街は幾分ガスがかかっていた
川を挟んで向こう側が香港
(30年前の深センの状態を伺わせる)


これほど土地利用が全く異なる風景は
アメリカ−メキシコ国境でも無いだろう

帰りのバスで境界の塀付近の道を通った


全くの別世界が塀の両側に広がっていて
とても興味深い光景だった
地王ビルを降りて暫らく大通りを歩くと公園に出た

地下はJUSCO AEONの巨大なショッピングセンターになっていた

流石中国が大好きな"AEON"グループの面目躍如である


去年の反日暴動にも懲りずにせっせと中共に貢献する日系企業に脱帽

深南中路のビル街
ビル街が何処までも
絶える事無く続いている


この国の10年後は
恐らく何処もこんなだろう
(中共が存続してるか
どうかは知らんが)
再び深セン駅に戻ってきた…


さっきから付き纏う
違和感…

俺の知る中国らしからぬ
この整然さは一体全体なんだ!
 
加えてこの閑散さ…


これはある意味、
逆カルチャーショック
に違いない


10年足らずで大きく変貌
(1991年)  

 (2002年)


人民も同様に開発されて
成熟してくれることを密かに望む…
(1991年) 
 (2002年)
巨大な実験都市「深セン」

次にまた来る訪れる時には、
更なる変化を遂げていることだろう


今日の夕食は
BBQダック飯の次に
頻食する塩味蒸しチキン飯

一皿HK$25(約380円)
香港島の夜景のパノラマ
Symphony of Lights

今日は九龍サイドから見た

背後から流れる音楽に併せて
対岸のビル群のネオンが変化し
何本もレーザー光が空に放たれる

全面180度の迫力あるショーだが
真面目なビルが歌舞伎町のように
煌めく様はどこかマンガちっくな感じ



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