STUTTGART

シュトゥットガルト:ドイツ南西部、バーデン・ウュルテンベルク州の州都。人口59万6900(1992)。シュツットガルトとも書く。ネッカー川中流左岸、北東―南西方向の細長い盆地状の凹地に位置し、市街地の三方は森林や果樹園の多い丘陵地。北東部のみネッカー川に向かって開いており、対岸には大量の湧水(ゆうすい)を誇る鉱泉がある。12世紀から19世紀の間、公爵領、大公領、王国の首都として拡大を続け、政治、経済、文化などの中心地としての機能を高めてきた。シュワーベン大公の養馬場からおこり、13世紀に都市となる。15世紀なかばにはウュルテンベルク伯の居住地として栄え、市庁舎や造幣所が建てられて、人口約6000を擁した。16世紀の発展は三十年戦争で中断し、1万の人口は半減した。19世紀にウュルテンベルク王国の首都として政治と文化の中心地になり、19世紀後半ドイツ帝国が建国されると染料、機械、精糖、電気機器、自動車工業がおこった。第二次大戦後は一時(1945.7.8〜46.12.31)アメリカ占領地区に入ったが、1953年以降は州都としての諸機能がますます充実している。その一方で、19世紀末に電気機器のボッシュ、自動車のダイムラー、ポルシェなどが工場を設けてから、商工業を軸とした都市成長も目覚ましく、周辺市町村を合併して市域を著しく拡大し、ドイツでも有数の人口・商工業稠密(ちゆうみつ)地帯をなすネッカー川中流域工業都市群の中核都市となっている。出版業者コッタ、哲学者ヘーゲル、詩人ウーラント、メーリケらの生地でもある。〔小学館『スーパー・ニッポニカ』より抜粋、一部加筆修正〕




シュトゥットガルトタワーからの眺望


シュトゥットガルトタワー
完成:1956年
高さ:216.6m


シュトゥットガルト駅にて


ドイツ国鉄の誇る
ICE-3

メルセデス・ベンツ博物館ポルシェ博物館に行く予定だったが、時間的に無理なスケジュールで行けなかった

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