さようなら昭和



昭和33年の20系寝台客車の登場により長距離列車に投入された夜行特急
最盛期には多数の寝台特急が運行され長距離移動の主役となった
通称「ブルート・レイン」と呼ばれて人々に親しまれてきたが
新幹線や飛行機等の高速交通が一般化するに従い
乗客の減少が進んで徐々に衰退化していく
2009年3月14日のダイヤ改正により「富士」・「はやぶさ」が廃止され
東京と九州方面を結ぶ寝台特急は全廃となった



上 り

博 多 駅
列車を待つのも楽しい寝台特急の旅
熊本から東京行きの「はやぶさ」が到着した
寝台横の通路の壁には各ブースごとに椅子が収納されている
各ブース(というかセクション)は上下2段の寝台が向かい合わさっている
上段へは窓側の梯子を引き出して昇る
車窓に流れる風景と共にゆっくりと時間も流れていく
いつものことながら車内を探索してみる
A個室寝台 禁煙ではないので通路には煙が充満
B個室寝台 普通に買うと開放寝台と値段が一緒なので「はやぶさ」で一度 「北斗星」で数度利用した
(今回は東京往復割引切符を買ったので個室は利用できない…)

門 司 駅
関門トンネルを走るためここで機関車を交換
九州内を走ってきた赤い機関車(交流専用)が切り離される
関門トンネル用の小豆色の機関車(交直両用)が結合された
「はやぶさ」は「富士」を並結するために隣のホームに移動していく
大分方面からの「富士」が到着 「はやぶさ」と同様に赤い機関車が離れる
「はやぶさ」(左)と「富士」(右)の結合
6両+6両で12両の長大編成となった
「はやぶさ」と「富士」の結合部分

下 関 駅
下関駅で再び機関車を付け替える
下関から東京までは直流専用のカッコいい青い機関車


この機関車のおもちゃ(確かお菓子入り)を子供のころに
店でじっと見てたら近所の小母ちゃんが買ってくれて
親にそれで酷く叱られたことをふと想いだした…
(今考えると北海道では走ってなかったから不思議な縁)
翌朝 東京駅に到着
到着後間もなく機関車が切り離されて行ってしまった
ホームは見物の人で溢れていた
もの凄い人気ぶりにちょっと驚く
(後で知ったが、このあと機関車は反対側に付いて客車を回送していったらしい)


下 り

東 京 駅
乗車前のホームの光景
案の定 先頭に機関車が付けられるときには凄い人だかり
NHKのカメラも来て撮影していた
人混みは苦手なので結局人の頭しか撮れなかった
喧騒が去った出発前のホームには長距離列車特有の旅情が醸しだされている
ホームでお見送りの人々
深夜の大阪までどの駅でもカメラを抱えたお出迎えとお見送りの人が絶えなかった
先頭の1号車の窓からは機関車が引っ張る様子が見えて迫力満点
この機関車は「EF66」という形式だと教えてもらった

下 関 駅
懐かしのEF66さん さようなら
機関車にぶら下がって何だか楽しそうだ

門 司 駅
再び機関車の付け替え
博多駅に到着
さようなら 寝台特急はやぶさ


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