岬めぐりの旅:北へ



まず博多から新幹線で新大阪へ。

N700もマイナーチェンジしたというが早く330キロで走行してほしい。

いつもは往復なので指定だが今回は自腹片道なので自由席にした。

のぞみは博多始発だから余裕で座れるが、
東京行きなので寝過したら大変。
小倉あたりからもう眠くなってきた。。。

寝過したら大変なので、よしここで切り札だすべ。
コンビニの焼きあじ御飯。

博多駅新幹線コンコースのコンビニで
これ買うのが最近は定番となっている。

もうとっくに死語だが「マイブーム」というやつかな。
無事に新大阪で降車→大阪へ。

新大阪で乗ってもいいんだがトワイライは大阪が始発なので、
敢えて新大阪−大阪間の往復切符を別購入して
始発からの乗車にこだわった。

実はそれには大きな理由が…
それは、余裕を持って乗りたいこともそうだが、
大阪駅のデパ地下で食糧を確保するためだ。

大阪駅には何と4つもデパがあり、めんどくさいので大丸にして、
最初に目にとまった松坂牛の幕の内にした(結構正解)。

ほかにも越南揚げ春巻や菓子パン類を購入。

普段はデパ地下の高級惣菜とは縁のない俺だが、
トワイライトの食堂で食べることを考えたら格安で笑ってしまう。

なんたってトワイライトのディナーは12,000円もするのだ。

松坂牛の幕の内が10こも買えちゃうのだ。
ホームに上がったらもう入線してた。

もう20年以上も走ってるというのに未だにみんな
(乗る人も乗らない人も)写真バシバシ撮っている。

そんな熱い鉄な連中に紛れて俺も撮ってみた。
どうだ〜


あ"ん?…、何か反対側にもいっぱいいるじゃないか!
急いで反対ホームへ行ってマネ下。


またまたどうだ〜
エンブレム
そろそろ乗るべ
B個室の通路
中の様子
いつもの日課:車内探検。


4号車 サロンカー「サロン・デュノール」(何故か仏語)
3号車 食堂車「ダイナープレアデス」

「プレアデス」というところが妙な因縁を感じる。。

いい日旅立ちのメロディーとともに定刻で大阪を出発。
(この音楽をしばらく三都物語と勘違いしていた)

京都を過ぎてしばらくすると右手に琵琶湖が見えてきた。

車掌さんは丁寧に琵琶湖の説明をアナウンスしてくれる。
随分と親切な人だ。
琵琶湖を眺めながら食堂車でランチを食べることにした。

夜はクソ高いが昼はそうでもない。

そもそも昼営業の食堂車って今ではここだけなので大変貴重。
自家製ビーフカレーを注文。


このまえ吉野家のカレーを初めて食って
レトルトだと知って大きなショックを受けたが、
ここのカレーはさすがフレンチシェフの手製だけあって
カレーには煩い俺でも満足な味だった。
ランチは席がいっぱいになる程の賑わい。
ディナーは総て予約制なのだそうだ。

それにしても12,000円も出して列車で夕食する人って
(単なる負け惜しみだが…)多分貧乏人なんだと思う。

もう二度とないことだから、折角だからここはひとつ奮発しようじゃないか・・・
とか言って無理に予約ちゃったりしてさ。。
分相応が一番、シャケ弁当でも食ってりゃいいんだよ。

そもそもフレンチの味なんか日本人がわかるのかね。
カナダのVIAに乗った時は4日間3食フレンチだったけど
最後はもう勘弁してくださいって状態だったよ。
Amtrakの不味さはそれ以下、論外だったが。
そうこうしている内に列車は敦賀を超えて北陸トンネルへ。

またあの親切な車掌さんの解説がアナウンスされ、
北陸トンネルは日本で2番目に長い鉄道トンネルで、
この列車は夜に青函トンネルを通過するので
1番と2番のトンネルを走る唯一の列車なんだとか…
(こんだけ長距離走ってりゃいろいろあるわな)。

青函トンネル通過は夜中3時過ぎだそうで、
車掌の解説がサロンであるらしい。
深夜の性感サロン怪しい。
福井、金沢、富山と停車して、ふと右を見ると
何か見たことある特徴的な電車が追い抜いていく。

西武のレッドアローだ。

一瞬、昭和にタイムスリップして眩暈がした。
彼がここで元気に余生を送っていたとはね…
ここでまた車掌さんのアナウンス。

右手に立山連山、そこを源とする黒部川鉄橋を渡りま〜す、だって。
米どころ富山の水田地帯の向こうに聳える
3000m級の立山連峰の雄姿が美しい。

アルペンルートは3年前に行ったが雨で立山に登れなかった。
再びアナウンス; ここは親不知海岸なのだ。

北陸街道最大の難所なのだ、旅行者は命がけだったのだ。
海岸が狭いのでこんな風に海に道路を造ったんだよ、だって。
再びサロンカーに行って夕陽を眺める。

椅子は夕陽が眺められるように総て海側を向いている。
ついに待望の夕陽だ。
日本海に沈む夕陽

(列車が揺れるので手元がおぼつかない…)
いつも品行方正にしているせいで今日も夕陽が見れた。

神様ありがとう。
トワイライト・ゾーンへ突入。

上越新幹線の高架が美しいシルエットをなす。
今日はこれでおしまい
おまけ:夜の車窓を眺めながらサッポロビールでいっぱいやる。


翌朝目が覚めたらまだ6時前。


おもむろにカーテンを開けるやいきなりワイド画面に
小島の浮かぶ幻想的な湖・・・大沼だ。

慌てて鞄からカメラを出したが間に合わず。。。


曇り空なのでまた寝る。

それにしても左側に大沼とは
駒ヶ岳の迂回コース通っているのかな?
この日最初の停車駅だ。


道民はトウヤではなく「ど」うや湖と言うことが多い。

「トウヤ湖」とか聞くと何となく豆腐みたいな感じがする。
内浦湾岸を快走。

天気は少し回復してきた。
室蘭の工場群。


ほんとは東室蘭で降りようかと思っていたが、天気も今一だしやめた。
懐かしい機関車DD51がたくさん置いてあった。
かつて千歳空港駅だった南千歳駅にも停車。

ちょうど1カ月ぶりに今回は汽車で通過。
大阪から約1500キロを走りぬき、ようやく札幌に到着。


岬めぐりの旅:北へ   岬めぐりの旅:北へ